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全世界対象の大規模な都市調査『Time Out Index 2019』をもとにしたランキングで「世界で最もクールな街」第5位に選ばれたロサンゼルスのヒストリック・フィリピーノタウン地区の魅力を紹介。

ヒストリック・フィリピーノタウン(ロサンゼルス)|Historic Filipinotown, Los Angeles

ロサンゼルスのジェントリフィケーションが進んでいるほとんどのエリアでは、均一的なヒップさばかりを取り入れ、地域の気質や文化をないがしろにしてしまっている。しかし、ヒストリック・フィリピーノタウンは、地域の個性を尊重し、進化を遂げているエリアといえるだろう。

ヒストリック・フィリピーノタウンは、英語表記である「Historic Filipinotown」を縮めてハイファイ(HiFi)と呼ばれることもある。近年では、このエリアの店がロサンゼルスで話題になることも多く、フィリピンに限らないアジア系アメリカ人の飲食店も増えている。食欲をそそるアジアの粥を出すポリッジ・アンド・パフ(Porridge & Puffs)をはじめ、90年代のヒップホップカルチャーを感じるハイファイ・キッチン(HiFi Kitchen)、母と息子で中国の家庭料理を紹介しているウーン(Woon)、アフリカ系アメリカ人が作り出す花にあふれた空間が魅力的なブルーム・アンド・コーヒーなどは、ロサンゼルスの街の魅力の一つである文化の融合を体現したような店だ。

ヒストリック・フィリピーノタウンはまだ発展の初期段階にあるが、エリアの東側でエコパークに近いテンプル・ストリートなどでは、活発な動きが見られる。また、ウェストレイク方面に向かうビバリー・ブルバードの西側周辺では、ザ・ガバ・ギャラリー(The Gabba Gallery)が主催している壁画で地域を美化していくプロジェクトのために描かれた作品を見ることができる。

食べる

できるだけ多くの友達と連れ立ってザ・パークス・ファイネストBBQ(The Parks Finest)へ行くのがいいだろう。この店が提供するフィリピン風アメリカ料理は、人数が多ければより楽しむことができる。ただ、ママ・リーズ・ココナッツ・ビーフの最後の一口を巡って争うことにはなるかもしれない。健闘を祈る。

Photograph: Stephanie Breijo

飲む

クープグラスが描かれた光る看板が目印のバー、ジェネーヴァー(Genever)がおすすめ。この店を経営し運営しているのは、3人のフィリピン系アメリカ人女性(女性中心のバーは最近アメリカで増えている)。アールデコ調のシックな雰囲気のなか楽しめるのは、ジンにフォーカスしたドリンク。メニューでは旬を意識しているので、訪れる度に新しい味に出合える。ほかにもまた訪れたいと思わせる要素が多い、魅力的な店だ。

Photograph: Michael Juliano

遊ぶ

クラシック・ヒドゥン・ハイファイ・ジープニー・ツアー(Classic Hidden HiFi Jeepney Tour)では、ジープニーに乗ってヒストリック・フィリピーノタウンを巡るツアーを開催している。ジープニーは、ジープを改造したバスのような車で、フィリピンで最も一般的な交通手段の一つ。このツアーでは、カラフルなジープニーに乗って、テンプル・シーフード・マーケットやウニダッド・マークなどをめぐり、エリアの歴史を感じることができる。

Photograph: Courtesy CC/Wikimedia/Wapacman

泊まる

このエリアには、Airbnbからの予約で宿泊できる家はいくつかある。しかし、きちんとしたホテルに泊まりたい場合は、10分ほど車で離れる必要がある。おすすめは、ロス・フェリツにあるこじんまりとしたデザインホテル、ホテル・コンヴェル(Hotel Covell)、もしくは比較的安く泊まることができるダウンタウン・ロサンゼルスのフリーハンド(Freehand)だ。

地元の声

「ハイファイは、エリアであり、スピリットの象徴かもしれない。必要以上に開発され、どんどん単調になっていくロサンゼルスのなか、ここでは、常に新鮮な気持ちでいられて、 片意地を張る必要もない」

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