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タイムアウトニューヨークが、マンハッタンでグラフィティを見ることができるスポットを紹介。

バンクシー:ハンマー・ボーイ|Banksy, Hammer Boy

ストリートアートは、普通はアクリル樹脂で保護されることはない。しかし、バンクシーによるハンマー・ボーイは例外だ。オークションで数百万ドル(数億円)の値段がついてしまうほどのアーティストであれば、当然だろう。もう一つ面白いのが、この作品がグラフィティとは縁遠い、アッパーウエストサイドの上品なエリアに位置しているということだ。

この作品は、DSWという靴屋チェーンの壁に2013年に描かれた。当時、作品の魅力を理解したオーナーは、破壊や自然な劣化を防ぐために、作品を移動し、アクリルのシートで保護した。題材はいかにも、バンクシーらしい。実際の消火栓を大きなハンマーで叩いているように見える、少年のシルエットを配置している。

場所:W 79th St near Broadway

ザ・オーデュボン・ミューラル・プロジェクト|The Audubon Mural Project

Photograph: Courtesy Mike Fernandez/National Audubon Society

ザ・オーデュボン・ソサエティは、ハミルトン・ハイツにあるギトラー・アンド・ギャラリーと手を組み、アッパー・マンハッタンでストリートアートのコミュッション・プロジェクトを運営している。プロジェクトのテーマは、気候変動により脅かされている鳥たちだ。鳥たちの細かくて、ふわっとした羽が、目を引く壁画として描かれている。壁画のある場所は、ザ・オーデュボン・ソサエティのウェブサイトからダウンロードできる。

場所:Hamilton Heights and Washington Heights

バワリー・グラフィティ・ウォール|Bowery Graffiti Wall

Photograph: Krista Schlueter

1982年にキース・ヘリングが初めてグラフィティを描いてから、この場所はグラフィティ・スポットとして知られている。2008年に不動産王であるトニー・ゴールドマン(故人)が土地を買い取り、合法的なグラフィティーのキャンバスとなった。これまで、オス・ジェミオス 、シェパード・フェアリー、レディー・アイコなどのストリートアートの作家が壁画を提供してきた。今では、きちんとしたアートの発表の場になっているが、ストリートのアートという本質は失ってない。

場所:E Houston St at Bowery

グラフィティ・ホール・オブ・フェイム|Graffiti Hall of Fame

Photograph: Camille A Fernandez

イースト・ハーレムにあるグラフィティが描かれた壁。本物のニューヨークを味わえる場所と言えるだろう。1980年、地元の活動家、“スティング・レイ”・ロドリゲスが、この壁をポジティブな表現のために活用したのがはじまり。それ以来、30年もの間、多くのアーティストが、ここにキャラクターやタギング、壁画を描いていった。参加したのは、デズ、クラッシュ、フライト、デルタ、タッツ・クルー、スケームなど、挙げればキリがない。

場所:E 106th St at Park Ave

2ワールド・トレード・センター|2 World Trade Center

Photograph: Joe Woolhead

ストリートアートが市民権を獲得している姿を確認するのに、このスポット以上の場所はないだろう。2ワールド・トレード・センターの建設予定地だ。数年後には、高層になるビルの基礎部分に、鉄の囲いがあり、キャッチーな壁画が描かれている。壁画に参加しているのは、トッド・ゲリー、ヘックタッド、ブギー・レズ、スティッキーモンガー、夫婦である2人組のチノン・マリヤとセバスチャン・マイターだ。彼らはポップアートやアニメにインスパイアされたカラフルな作品をここに描き、普段は地味なフィナンシャル・ディストリクトの建設現場に、彩りを与えている。

場所:200 Greenwich Street

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