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タイムアウトニューヨークがニューヨークのおすすめの美術館を紹介。

1. メトロポリタン美術館|The Metropolitan Museum of Art

セントラル・パーク内に複雑に広がったこの美術館は、何度か足を運ばなければ十分に楽しめない場所だろう。19世紀後半に建てられた立派な新古典主義の施設で、古代のミイラ化した王族から前年にランウェイを賑わした前衛的なファッションまで、最高の芸術を展示している世界最大級の美術館だ。

多くの人に人気なのが、紀元前10年のエジプトの神殿、テンプル・オブ・デンダーだ。他にも、ずらりと並んだヨーロッパとアジアの鎧の数々、ギリシャ彫刻、中世美術と現代の写真などがある。

入場料はドネーション(寄付)制。入場時の行列を避けられるオンラインでの事前チケットの購入は、美術館側の希望金額(一般 25ドル/約2800円)を払う必要がある。予算を気にする人は平日の早い時間に訪れ、自分が希望する額を寄付するのがいいだろう。特別展は数ヶ月ごとに変わり、大勢の人が押し寄せる回顧展から知名度の低い逸品の展示まで様々だ。

2. ニューヨーク近代美術館|Museum of Modern Art (MoMA)

名実ともに18世紀から今日までの世界で最高の芸術を所蔵している美術館。この場所のどこを取ってみても、アートの歴史において称賛された作家の独創的な作品か、現代のコレクターたちが欲しがる作品が展示されている。

ニューヨークが観光の繁忙期を迎えるクリスマス前後、初夏から夏頃にかけては、ゴッホの「星月夜」やピカソの「アビニヨンの娘たち」を観るためには、多少の“小競り合い”の覚悟が必要かもしれない。回顧展や大ヒットしているインスタレーション「レイン・ルーム」などの特別展に何時間も並ぶ人もいる。

金曜日の午後4時〜8時は入場が無料になる。もし、美術館を最大限に満喫したいならすべて込みのチケット(25ドル/約2800円)をオンラインで購入して平日に来訪すると良い。チケット購入の列を回避し、気楽に入館できる。サルバドール・ダリの溶けている時計の絵画「記憶の固執」を見ている時、または併設シアターの上映時間を確認している時、時間の大切さを痛感するかもしれない。

3. ソロモン・R・グッゲンハイム美術館|Solomon R. Guggenheim Museum

グッゲンハイムの近代アートのコレクションは言うまでもなく、見応えあるが、この美術館を建築家フランク・ロイド・ライトの素晴らしく、物議をかもした建物のデザインと切り離して語ることはできないだろう。

この美術館が、1959年にセントラル・パーク向かいの5番街に開館したのは、ライトが他界した数か月後だった。バビロンの階段ピラミッドのようなコンクリートのジッグラトはメトロポリタン美術館をはじめとする近隣アッパー・イースト・サイドの美術館が伝統的に大切してきた「展示空間は真四角である」という概念を打ちのめすものだった。ライトは幾何学的形状や自然にヒントを得て、螺旋状の流れるような展示空間を設けた。“かたつむりの殻”のような空間でアーティスト、アイデアや時代を完全に分けることなく展示している。

ライトの意図通りに、エレベーターで最上階まで上がり、開かれた円形の緩やかなスロープを下りながら様々な角度で作品を鑑賞することをおすすめする。この方法であの有名なモネの風景画にも新たな一面が見つけられるかもしれない。マシュー・バーニー展に代表されるような現代アートの企画展も行われている。

4. ホイットニー美術館|Whitney Museum of American Art

50年近く開館していたマルセル・ブロイヤー設計したマディソン街と75丁目の角にある建物から、2015年にロワー・マンハッタンのミートパッキング・ディストリクトの新しい建物に移転した。この建物は世界的に有名な建築家レンゾ・ピアノが設計した。ハイラインの袂、ガンセボート・ストリート沿いに位置し、屋内外の展示スペースを合わせて63,000平方フィート(東京ドーム約1.4個分)の広さを誇る。

ホイットニー美術館が、彫刻と美術のパトロン、ガートルード・ヴァンダービルトにより設立されたのは1931年。それ以来、アメリカの芸術家の作品を多く展示し、2,000人近くのアーティストの約15,000作品を所蔵している。その中にはカルダー、デ・クーニン、エドワード・ホッパー(彼の作品はすべてて所蔵)、ジャスパー・ジョーンズ、ルイーズ・ネベルソン、ジョージ・オキーフとクレス・オルデンバーグなどの作品が含まれている。

この美術館の評判は憎らしいほど愛されているホイットニー・ビエンナーレなどの企画展によるものが多い。このビエンナーレは、2年に1度開催され、アメリカの現代美術で最も名声がある。ただし、賛否両論あり。

5. ブルックリン美術館|Brooklyn Museum

マンハッタンの超有名美術館に比べると、ブルックリン美術館は混雑が少ない。でも、所蔵されている作品は革新的で影響力があり、マンハッタンで見るものと同じくらい貴重である。無秩序に広がったプロスペクト・パークの端に位置し、多数のエジプト美術やジュディー・シカゴの「ザ・ディナー・パーティー」のような有名なフェミニストの作品などを有している。印象派の巨匠セザンヌ、モネとドガとともに、初期アメリカ美術、時代別展示室など、見どころはたくさんある。

6. The Frick Collection |フリック・コレクション

14世紀から19世紀までの巨匠たちの個人コレクションを展示しているこの豪勢な邸宅は元々、実業家のヘンリー・クレイ・フリックのために1914年に建てられた。華麗な中庭と反射池のある18世紀ヨーロピアン・スタイルの設計を手掛けたのはカレール・アンド・ヘイスティングス。常設展では、レンブラント、フェルメール、ルノアール、フランスの家具職人ジャン=アンリ・リースナーなどの世界クラスの絵画、彫刻や家具を展示している。

7. ニュー・ミュージアム・オブ・コンテポラリー・アート|New Museum of Contemporary Art

この美術館がオープンしたのは、1977年。開館した場所であるニュー・スクール大学の名前をとってニュー・ミュージアムと名付けられた。その後、80年代と90年代はソーホーに拠点を置き、2007年に現在の場所に移転した。

大胆かつ目的に合うよう設計された7階建ての建物のデザインは、東京にあるカッティング・エッジな設計事務所であるSANAAが手掛けたものだ。メインのギャラリーが3つあり、シアター、へスター・ストリート・フェアが運営するカフェと屋上テラスもある。開館当初から一貫して、新進かつ重要だが比較的無名な芸術家にフォーカスを当てた展示を行っている。

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