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ヒンドゥー教のお祭りの時期にマレーシアでも見られるコーラムについて、タイムアウトマレーシアが解説。

101 Malaysia - Kolam - YouTube

出典:YouTube

寛容さの表れである

昔、コーラムの模様は米粉、もしくは蟻、鳥などの小さな生き物が食べられる穀物で描かれていた。これは、思いやりを示し、寛容であれという、ヒンドゥー教の教えの表れである。たとえ、小さな生き物であっても、この教えの対象であることは変わらない。今では、米粉や穀物の代わりとして、着色料や染料で色を付けたお米を使う。石灰など他の素材を使う地域もある。

幸運を招くものでもある

ヒンドゥー教徒は、コーラムがヒンドゥー教の幸運の女神であるラクシミィを家へ迎え入れるのだと信じている。このお米の装飾的な模様がよく家の正面に描かれるのはそれが理由だ。ディーワーリーの時は、オープンハウスの訪問客を歓迎する素晴らしい見所にもなっている。

ディーワーリーの時だけではない

コーラムは10月のディーワーリーのお祝いのためのものだけではない。1月のポンガル(収穫祭)、8月から9月に開かれるオナム(ケララのお祭り)など、他の祝い事の時期にもみられる。

家族の絆を深めるものでもある

コーラムを描くには、多くの時間、忍耐、細部への注意が必要だ。伝統的には、コーラムは、その家の女性たちによって描かれるもので、家事を維持しているという責任を示すものとして考えられてきた。しかし、今では、ディーワーリーの前日までに模様を完成させなければならないというプレッシャーを軽減するため、年中行事として家族全員でつくる家庭も多い。

他の呼び名もある

コーラムという単語は、美しさを意味していて、とくに、南インドで使われる。この地域のコーラムは、ドット、直線、カーブした線などを多様した幾何学模様を描くことが多い。北インドのほうに行くと、ランゴリと呼ばれ、花や縁起の良い動物のかたちが描かれる。光をつけたオイルランプを装飾の一部として取り入れる場合もある。

プロフェッショナルがいる

マレーシアには、ルーベン・プラカーシュのようなプロのコーラム絵師がいる。彼はモールなどに巨大なコーラムで描いていることで知られていて、結婚式やパーティーなど個人の依頼も受けている。ちなみに、彼のようなテクニックがなくても、インド系の人々が多いブリックフィールズやクランで売っているコーラム・ステッカーを使えば、コーラムを簡単に作ることができる。

マレーシア最大のコーラム

2007年8月に、イポーの公立学校の生徒約1700人の先生約100人が、マレーシアでいちばん大きなコーラムを作りあげた。大きさは、73.3 x 41.3メートルで、マレーシアの独立50周年を祝うために、国旗がモチーフになった。今年は、ペナンのゴールデン・サンズ・リゾートで、マレーシア最大の“浮いているコーラム”が登場した。孔雀と蓮の花がモチーフで、大きさは約634平方メートル。87袋のドラココナッツ、37.9キロの糊、ポンポンマムの球根が5000も使われた。100人以上のボランティアが10日かけて完成させた。

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