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シンガポールの人たちにとっては、老舗レストランは子供時代の家族の食事を懐かしむことができる場所。観光客にとっては、シンガポールにおける多様なフードカルチャーの歴史を体験できる場所と言えるだろう。中には、100年以上も続くレストランもある。タイムアウトシンガポールが選んだシンガポールの老舗レストランのリストを見てみよう。

グアン・ホー・スーン|Guan Hoe Soon

昔ながらの本物のプラナカン料理

歴史あるジョー・チアットのプラナカン地区に残る本格的なプラナカン料理のレストランひとつ。 1953年のオープン当初は、ジョー・チアットロードにあった。前菜には、新鮮なアチャール(achar)がいい。レバーのような風味がある鶏の砂肝が使われていて面白い。魚のすり身で作られたオタ・オタ(otah-otah)は、すぐに好きになる味だろう。酸っぱいマナガツオのアッサム・ペダス(asam pedas pomfret)もしかりだ。こちらは、シェアするつもりで注文しよう。ここのチャプチャイ(chap chyes )は他にあるような醤油が強い味ではなく、シイタケとオイスターソースが際立ったより中華な味だ。しかし、フライド・バクワン・ケピティン(bakwan kepeting )も正統派で美味しい。

アナンダ・バハン|Ananda Bhavan

ドーサに乾杯

この店の歴史は1924年まで遡る。バラモンの一家がセレギー・ロード沿いに伝統的なインドのベジタリアン料理を提供する店をオープンしたのが始まり。本店では今も変わらず、平べったいインドパンやカレーなどの料理を出している。さらに、4つの支店がある。料理に関しては、プラタ(prata)が無難だが、オニオン・ラヴァ・マサラ・ドーサ(onion rava masala thosai )がオススメだ。発酵した生地で作った薄いパンケーキにタマネギを散りばめ、ジャガイモのカレーがを包んだ料理だ。

イスラミックレストラン|Islamic Restaurant

王家の食事、ビリヤニ

95年も営業しているビリヤニショップ。常連客には、ユソフ・イサークやS・R・ナザンなどシンガポールの歴代大統領、ブルネイ国王、ジョホールやペラなどのマレーシア州王などがいて、文字通り、王族の食事を提供してきたというわけだ。オーナーはかつて裕福だったアルサゴフ家の料理長を努めていて、彼が作るビリヤニは特に愛されていた。レシピは門外不出。ビリヤニには、鶏肉、エビ、野菜など6種類があるが、マトン・ビリヤニに注目だ。香ばしいバスマティライスの山の下にフォークで崩せるほど柔らかいごろごろのマトンが埋もれている。疑う余地のない、いちばんオススメしたいメニューだ。

ティエン・キー|Thien Kee

最後のハイナン・スチームボート

ムーガタ(タイ式焼肉)屋台が多くあるゴールデン・マイル・タワーに、今でも残っているハイナン・スチームボート・レストランのひとつであるティエン・キーがある。1952年、ミドル通り沿いにオープンしたが、ブギス・ジャンクションがオープンした1994年より少し前に、今の場所へ移動してきた。夕食時はいつでも混んでいるので、列を避けるために、早めに訪れたほうがいいだろう。ここでは、五つ星レストランのような体験や落ち着いた食事は期待してはダメだ。ここで何十年も働いてきた接客担当のおばちゃんは、効率よく、そっけなく働いている。テーブルのそれぞれには、ぐつぐつ沸騰した鍋が見える。鍋の具は、アラカルトもしくは、セットで注文できる。スープは到着時は味が薄いが、一緒に提供される具材(センマイやザルガイなど)を追加すると、旨味がでて美味しくなる。海南鶏飯やうるさい子供も黙ってしまう揚げたポークチョップなどほかの海南料理メニューのオーダも忘れずに。

スプリングコート|Spring Court

最も長く続く、家族経営のレストラン

三代続く中華レストラン。創業店はグレート・ワールド・アミューズメントパークにあったが、何回か移転している。2005年以降はアッパー・クロス・ストリート沿いの4階建てのショップハウスに店を構えて、座席は650もある。VIPルームにはカラオケ機があり、ボニー・タイラーの曲でも歌いながら、シンガポール式中華料理を味わうことができる。シェフは世代を超えて引き継がれてきたレシピを使い続けてるので、味は昔のまま。看板メニューは、ポーピア(popiah)だ。今のオーナーのお母さんが賄いで従業員向けに作っていた一品。従業員たちは、この味をとても愛していて、彼女にメニュー化するように説得し、それ以来、ベストセラーとなっている。エビのホーファン(hor fun with prawn)もオススメだ。麺料理はスープが濃くなりがちだが、ここのは軽く食べられる。

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